【ベッドと腰痛】原因と対策、マットレスの選び方、応急処置について解説

2019.12.04

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朝、起きたときに腰が痛いという経験をした方も多いのではないでしょうか。 また、夜にベッドに横になっても腰周りの筋肉の疲れが取れず、快適さを感じられない方もいるでしょう。 それはもしかしたら、マットレスが合わないのかもしれません。自分に合ったマットレスを選んだり、就寝時にほんの少しの工夫をしたりすることで、痛みを和らげ、全身がリラックスして眠れるようになります。 今回はそんな「ベッドのマットレスが原因で起こる腰痛」を避けるための、寝方の工夫やマットレスの選び方などについて紹介します。

ベッドのマットレスによる腰痛の原因と対処法

腰痛の原因はさまざまですが、マットレスなどの寝具や寝ている姿勢に問題がある可能性もあります。どのようなことが原因と考えられるか、対処法も含めて解説します。

原因と対処法①使っている寝具

朝起きて腰が痛いと感じる場合、寝具が体に合っていないことを疑ってもいいかもしれません。以下のような点についてチェックしてみてください。

マットレスの硬さ

マットレスが硬すぎると腰や背中が浮いて肩とお尻だけで体を支えてしまうため、筋肉が緊張して腰に大きな負担をかけてしまいます。 また、マットレスが柔らかすぎるとお尻が沈み込んで腰がひらがなの「くの字」のように曲がり、不自然な体勢から腰痛につながることがあります。

布団の重さ

かけ布団の重さは羽毛で2.5㎏前後、木綿で4.5㎏前後のものが多く販売されています。重いタイプのかけ布団だと体にずっしりと重力がかかり、寝返りをするときの負担になることがあります。

枕の高さ

枕の高さが合わないと肩こりや頭痛になりやすいというのはよく知られています。頭部、首、腰は背骨でつながっているため、首などの筋肉の緊張が続くと、肩こりだけではなく腰の調子も悪くなることもあります。

(対処法)

可能であれば新しい寝具にすることをおすすめします。マットレスは体が沈み込まない程度のものを、かけ布団は軽めのものが適しています。枕については、仰向けになった際に体が立っているときと同じ姿勢を保てる高さのものを選ぶようにしましょう。

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原因と対処法②寝る時の姿勢

寝具だけが原因ではなく、寝る姿勢に問題がある場合があります。以下のような状態の場合、適切な対処を行ってください。

背中が浮いている

人は正しい姿勢で立つと背骨が緩やかなS字を描きます。寝ているときにも立っているときと同じような姿勢を保てていることが理想です。 しかし、意外にその姿勢を保てていないことが多くあります。 例えば、仰向けになった状態で頭部、背中、お尻、かかとの4点がしっかりマットレスに付かない場合は、体にゆがみがある可能性があります。また、極端に腰とマットレスの間に隙間がある反り腰の場合は、さらに腰に負担がかかり、痛みを感じるようになってしまいます。

寝返りが打てていない

人は寝ている間に20回以上寝返りをしているとされています。しかし、疲れが溜まっていると寝返りができずに長時間同じ姿勢となります。寝返りが少ないと血流が悪くなりやすく、腰痛につながってしまいます。

(対処法)

体のゆがみや反り腰を起こすのは、特定の筋肉が固かったり弱かったりしている可能性があります。そこで、正しいストレッチや筋トレなどの運動をすることも大切です。反り腰の場合は寝る際に腰の下にタオルを敷くと楽になります。 寝返りがよく打てない場合には疲れをあまり溜め込まないのはもちろんのこと、寝返りがしやすい寝具を選ぶことをおすすめします。

原因と対処法③腰や脊椎(せきつい)の異常

寝具や寝ている姿勢を疑う以上に、やはり自分自身の体の状態を考えることも大切です。 例えば、椎間板(ついかんばん)の異常や背骨の圧迫骨折など、何らかのトラブルがあるのかもしれません。

椎間板ヘルニア、椎間板症

脊椎(背骨)を構成する椎骨と椎骨の間でクッションの役割を果たす軟骨が椎間板(ついかんばん)です。そして、椎間板が飛び出してしまうのが椎間板ヘルニアです。また、加齢などにより、この椎間板が変性したのが椎間板症です。

背骨の骨折

骨粗しょう症による圧迫骨折が疑われる場合があります。特に、女性は閉経後に骨密度が減少してしまい、骨粗しょう症になりやすいと言われています。圧迫骨折は最初のうちは気づかないことも多く、寝ている間に痛みが現れる場合があるので、早めに骨密度などをチェックしておきたいところです。

ぎっくり腰

ぎっくり腰の正式名称は急性腰痛症です。筋肉や筋膜の損傷により急激に腰に痛みが出る状態を言います。

(対処法)

背骨や腰に違和感がある場合は、早めに専門医の診察を受けましょう。その上で、今使っている寝具が体に合っていなければ、腰に負担のないものを選ぶようにします。 多くの人がなりやすいぎっくり腰ですが、再発させないようにするには正しい姿勢で規則正しい生活を送り、ストレスを溜めないことも大切だと言われています。睡眠時にも良い姿勢でリラックスした状態を保ちましょう。

ベッドのマットレスによる腰痛の防ぎ方・対策

マットレスに一工夫することで、寝心地が向上して腰がとても楽になり、痛みを和らげることができます。手軽にできる就寝時の腰痛対策について紹介します。

マットレスの上にトッパーやベッドパッドを敷く

マットレスが柔らかすぎたり、へたってしまったりしていると腰に負担がかります。そこで、リーズナブルに対処できる方法を試してみてください。

トッパーを敷く

トッパーは、マットレスの上に重ねて使用する敷物です。高反発素材のトッパーを使うと、寝心地が向上します。マットレスを購入するよりも安価で寝心地の改善が行えるのも魅力的です。ただし、マットレス自体が古くなりすぎてへたっている場合には、トッパーを敷いても改善にはいたりません。

ベッドパッドを敷く

ベッドパッドをマットレスの上に敷くのも手です。トッパーは厚みのあるウレタン素材などで作られているのに対し、ベッドパッドにはキルティング加工された綿が使われています。寝心地の改善が主な目的のトッパーに対し、ベッドパッドは寝心地の改善とともに汗取りの役割も果たしてくれます。

タオルで凹みを埋める

マットレスは長年使っていると劣化して、体の重さがかかりやすい箇所が凹んでしまいます。すると体が不自然な体勢となり、こりや痛みをもたらします。 凹んだ箇所をタオルで埋めることで、体が不自然に沈み込むのを防ぎます。タオルで凹みを埋めた後に、ベッドパッドを敷くのも手です。

自分に合ったマットレスを購入する

可能であればマットレスの買い替えをおすすめします。 マットレスには寿命があり、トッパーやベッドパッドを敷くだけでは根本的な解決にはならないからです。 体に合ったマットレスであれば、自然なS字の体制で睡眠をすることができ、十分にリラックスすることができます。 1日のうち6~8時間程度をベッドの上で過ごすわけですから、少しでも自分の体に合ったものを選びたいところです。

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種類や反発力は?腰痛改善のためのマットレスの選び方

では、実際にマットレスを買い替える場合、どのような点を重視して選ぶと良いのでしょうか。腰痛を防ぐマットレスの選び方を紹介します。 参考:【2020年】後悔しないベッドの選び方|フレーム編

マットレスの種類で選ぶ

マットレスには使用している素材やスプリングなどによりさまざまな種類があります。 腰の不調の防止に適しているとされているのが、「ポケットコイルマットレス」と「高反発のウレタンマットレス」です。それぞれについて紹介します。

ポケットコイルマットレス

らせん状のコイルを一つ一つポケット(袋)に入れて独立させているので体を点で支えます。 体にフィットしやすく背骨も自然なカーブを描けるため、腰を楽にしてくれます。 このタイプのマットレスには、柔らかさの異なるコイルを組み合わせて、より体にフィットさせるようにしたものもあります。隣で寝ている人に振動が伝わりにくいのも特徴で、ダブルベッドにもよく使われます。

高反発のウレタン樹脂

ウレタンマットレスは、比較的安いものが多くお手頃となっています。三つ折りに畳むことができ、収納に場所を取らないのも魅力です。低反発のものと高反発のものがありますが、高反発のウレタンマットレスは体の沈み込みを防ぎ、寝返りが打ちやすくなっているので腰に負担がかかりません。その上、耐久性もあり、コスパに優れたマットレスです。

マットレスの硬さで選ぶ

マットレスの硬さについては、硬すぎても柔らかすぎても腰に良いとはいえません。柔らかいマットレスと硬いマットレスのメリット・デメリットを紹介します。

柔らかいマットレス

柔らかいマットレスはふかふかとして、体を包み込んでくれるような心地良さを感じます。体圧を分散してくれるので、体重が一点に集中することなく眠ることができます。 しかし、柔らかすぎると体がベッドに沈み込んで、人間本来の背骨の自然なカーブとは異なる体勢で長い睡眠時間を送ることになります。寝返りもしにくくなるので、腰痛がある人は注意が必要です。

硬いマットレス

硬めのマットレスは、体が沈み込まないため寝返りがしやすく、腰痛のある人には適しているマットレスだと言えます。硬さがある一方で程よいソフト感もあり、体勢も自然な状態で眠れます。 ただし、硬すぎる場合には頭部やお尻で体を支えてしまって、腰や背中の筋肉が緊張した状態から痛みにつながるので避けたほうが良いでしょう。 腰痛が気になる人は「程よい硬さのあるマットレス」が適しています。 硬さに関連する反発力については、ウレタンマットレスの場合はニュートン(N)という単位で示されています。一般的に低反発マットレスは60ニュートン程度、高反発マットレスは100ニュートン以上となっており、購入前に確認してみてください。

ベッドのマットレスが合っていない場合の応急処置

現在、お持ちのベッドのマットレスが体に合っていない場合に行いたい応急処置を紹介します。簡単にできることばかりなので、気になる方はぜひトライしてみてください。

タオルを腰に巻く

骨盤を安定させて痛みをやわらげるものとしてコルセットがあります。それと同じように、バスタオルを細長く折って、着物の帯のようにして腰に巻いて寝ると腰が安定します。寝ている間にゆるまないようにガムテープなどで固定すると良いでしょう。 バスタオルを巻いて寝ることで、仰向けになったときに腰の下にできる隙間を埋めることもできます。寝返りも打ちやすくなるので腰の負担が軽減します。

抱き枕やクッションを使う

寝るときに膝を立てると腰の反りがなくなり、体重を分散させることができます。また、横向きの場合は膝を曲げることで腰の筋肉が緩み、寝やすく感じるようになります。 しかし、それらの姿勢を保つのは大変です。そこで、抱き枕やクッションを利用すると体が楽になります。

クッション

膝の下にクッションを入れるようにするとリラックスした状態で膝を曲げることができます。

抱き枕

横向きに寝る際の難点は、上になった腕の重みを感じたり、上になった足が下に落ちることで体がねじれたりすることです。そこで、抱き枕を抱えて寝るようにすると体が安定します。

腰を温める

特に寒い冬、腰回りの血流が悪くなると腰痛の原因となります。そこで、就寝する直前や就寝中などに腰を温めると筋肉がほぐれ、起床時にも腰の痛みを感じずに済みます。 寝る前に風呂で体を温め、湯冷めする前に就寝するのがベストですが、冷めてしまったらドライヤーで腰を温めるのも手です。体が温まる食材を食べたり、足湯を利用したりするのもおすすめです。 また、眠るときには湯たんぽを足元に入れるとよいでしょう。ホットパックをタオルで包んで患部に当てて寝る方法も腰痛をやわらげることができます。

腰痛持ちの人におすすめのベッドのマットレス5選

以上をふまえた上で、マットレスの人気ランキングにもしばしば登場するマットレスの人気商品を紹介します。高反発、点で支えるなどの特徴で、体の負担を軽減し快適な睡眠と目覚めをフォローしてくれます。サイズはそれぞれシングル、ダブル、クイーンなどが用意されています。

①ポケットコイルマットレス『3D メッシュ』

体を点で支えるポケットコイルマットレスは肩やお尻の重い部分が沈むため、立っている時のような自然な体勢を保ちます。通気性に優れた3Dメッシュ生地を使用しているのでサラッとした使い心地で、寝返りをうつたびにマットレス内の空気が入れ替わるため湿気の多い季節でも快適です。コストパフォーマンスにもこだわった価格でポケットコイル入門としておすすめです。

②寝心地重視のアンサンブルシリーズ『Ensemble』

2層に重ねることで生まれる新感覚の反発力が優しく体を包み込みます。 ボトム部分には体を点で支えるポケットコイルマットレスを使用しているため、体の自然なS字カーブを守り、腰に良い状態を保ちます。 また、トッパーは二つのポケットコイルを重ねた「ダブルポケットコイルマットレス」、そして、低反発ピロートップが付いた「低反発ウレタンマットレス」の2種類があります。当店スタッフ1押しのマットレスです。

③三つ折りポケットコイルマットレス『スタンダード』

体を点で支え無理のない体勢をサポートしてくれるポケットコイルマットレスだから、腰痛でも楽に眠ることができます。 三つ折りにできるのでコンパクトに収納することが可能で、背もたれ部分を残して畳み、お気に入りの布をかければ、ソファのように使用することもできます。 スタンダードと、通気性に優れた3Dメッシュ生地を使用したエグゼクティブの2種類があります。

④【圧倒的なコイル数】ポケットコイルマットレス ナノテックエクセレント

表面に優しい肌触りの「テンセル™」を採用した、ポケットコイルマットレスです。細く巻かれたミニコイルを採用する事で、1000~2000個のコイルを敷き詰める事ができます。硬さが異なる7つのゾーン構造(+エッジサポート)に配置され、体のラインをサポート。重力のかかった部分だけが沈み込むので、立っているときの自然な姿勢を保つことができます。 詰め物には密度の高いウレタンを使用し反発力が勝っているため、腰痛がある方でも寝返りがしやすくなっています。

⑤生地にこだわったエクセレントシリーズ『Excellent』

独立したコイル構造のポケットコイルマットレスのため体に自然とフィットし、立っているときと同様の自然な体勢で眠ることができます。 表面の生地には寝汗を素早く吸収して放出してくれる、寝具に最適な素材の「テンセル™」を使用しています。 裏面はさらっとしたメッシュ生地で、暑い季節は表面にして使用することもできます。側面全体も3Dメッシュにしたことで湿気がこもらず快適な状態が続きます。

【まとめ】腰痛を防ぐために自分の体に合うマットレスを選ぶ

マットレスをはじめとした寝具が体に合っていなかったり、寝る姿勢が悪かったりすると腰周りの筋肉が緊張した状態になることがあります。そこで、快適な睡眠への対策としておすすめなのがマットレスの買い替えです。マットレスの硬さはさまざまなものがありますが、腰痛の防止としておすすめは程よい硬さのあるものです。ただし、硬すぎても体の負担になるので注意が必要です。 マットレスの種類としては、ポケットコイルマットレスは体の自然なカーブにフィットしやすく、高反発ウレタンマットレスは寝返りがしやすいのでおすすめです。高反発ウレタンマットレスならば折りたたみ式で収納しやすいメリットもあります。

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